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人生あってのしごと話。

U理論を人に説明できるようになる本、「U理論入門」

U理論入門を読み終えました。

 

U理論本編は半年掛けて読んだことを考えると・・・、およそ1週間で読み終えたこの本はページボリュームだけでは表せない、「入門」の名にふさわしい本となっていると感じました。

 

人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門

人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門

  • 作者: 中土井僚
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/01/21
 

 

本編が持っていた次の課題に切り込んで、U理論を広めるための1冊になっています。

 

U理論本編の課題

・核心部分がいまいち抽象的。難解

・読んで理解したとしても概念的ゆえ、人への説明が難しかった

・重くて持ち運びづらかった

・読了できない

 

U理論入門の特徴

・U理論の基本プロセスにフォーカス

・身近な事例紹介を増やし、実生活での例として人へ説明できるようになる

・持ち運びやすさ2倍!

・読了できる…!

 

U理論の基本プロセスにフォーカス

本編ではいろいろな「U」があるのですが、入門では基本の7ステップにフォーカス。本書のボリュームの40%が、この基本ステップの説明に割かれています。

 

身近な事例紹介を増やし、実生活での例として人へ説明できるようになる

著者の中土井さんの実体験に基づく、大小さまざまなケース紹介があることが理解を深める助けになります。組織ファシリテーターとして、企業などの組織を第三者的に観られてきたエピソードには、自分の所属する組織に照らしても身につまされる話も多く。。。

特に、日本での事例というおかげもあってか、より身近に、自分ごとに近いケースとして読めました。(ちなみに、エヴァンゲリオンの「ヤシマ作戦」が震災の際にリアル発動されたことへの言及も。これもU理論で説明できるそうな!)

また、中土井さん自身がU理論を日本語訳するにいたったエピソードも、まさにU理論の事例として書かれていて、心に沁みました。

 

持ち運びやすさ2倍!

ページ数にして、本編は約600ページ → 入門は約420ページ。サイズもひとまわりコンパクトに。

しかし、注目すべきは重量。

本編 約870グラム → 入門 約400グラム。なんと54%も軽くなっています。

 

(あとがきには、本当は250ページを予定していたところ、事例や具体的なファシリテーション手法の記載を入れていったら結局このボリュームに、、というエピソードも)

 

読了できる…!

ひとりで読了できました!

 

最後に

説明が省略されている内容などもあるので、U理論に興味を持った人は本編を読んでぜひU理論の深い世界に身をうずめてみてください。

その前段階として、本書は次のような人にオススメできる本だと思いました。

 

・本編は途中で挫折したけどリベンジしたい

・U理論を人に説明できるようになりたい

・U理論がどんなものかとりあえず知りたい

 

では、みなさま、快適なU理論ライフを。

 

人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門

人と組織の問題を劇的に解決するU理論入門

  • 作者: 中土井僚
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2014/01/21
 

 

本編(本家)はこちら。

U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術

U理論――過去や偏見にとらわれず、本当に必要な「変化」を生み出す技術

  • 作者: C オットーシャーマー,C Otto Scharmer,中土井僚,由佐美加子
  • 出版社/メーカー: 英治出版
  • 発売日: 2010/11/16
 

 

原書だとKindle版もあります。

Theory U: Learning from the Future as It Emerges (Bk Business)

Theory U: Learning from the Future as It Emerges (Bk Business)

  • 作者: C. Otto Scharmer
  • 出版社/メーカー: Berrett-Koehler Publishers
  • 発売日: 2009/01/01
  • メディア: Kindle