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NPOは企業や行政とどう違う?比較一覧表

NPO法人が50,000団体を越えたそうです(*)。震災関連だけでなく日々の暮らしの中でも「NPO」という言葉を聞く機会が増えたように思います。

 

NPOとは何なのでしょう?

 

少し調べてみると、「非営利組織」「利益は出して良い」「人件費も払って良い」などの情報もあります。調べれば調べるほど、一般的な営利企業との違いがわからなくなってくる面も。。

 

この記事では、行政も加えて、NPO・企業・行政の3つについて、それぞれの違いを一覧でまとめてみたいと思います。
(*2015年3月末時点)

 

NPOとは?

 Non Profit Organization の頭文字でNPO非営利組織のこと。ただし、利益を出すことが禁止されているわけではなく、利益を第一目的にしない組織ということ。

利益のためではなく、社会的課題の解決を第一目的とする。利益は目的を達成するための手段と捉える。(そういう意味で、Not for Profit Organization の方が適切な表現という議論も。)

 

※所轄庁から認証を受けたものが「NPO法人」で、冒頭に50,000団体と書いたのはこの「NPO法人」です。文字通り法人格をもちます。

また、NPO法人のうち、一定の条件をクリアして認定を受けたものに「認定NPO法人」があり、区別されています。認定NPO法人は税制面での優遇などがあります。「認定NPO法人」の登録数は約700団体。(2015年5月時点)

 

 

NPO・企業・行政の違い

3者の違いと特徴を一覧にまとめてみます。項目は、お金・人・価値観という流れに沿って挙げています。

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NPO営利企業の違いで見ると、利益の配分をしてはいけない、ということ以外は一見では特に違いがないようにも見えます。NPOの場合は事業のスタートに大きな違いがあるように思います。

NPOは達成したいミッションがあり、ミッション起点で事業をスタートさせる→ミッションの達成には、どのくらいお金が必要なのか?どのくらい人が必要なのか?課題ありきで計画を立てる→ミッションの達成に近づくための経営判断を行っていく、という運営サイクルになるというところが大きな違いとなるでしょうか。

営利企業事業をスタートさせる場合、採算性はどうか?将来性はどうか?などを問われるかと思います。)

 

NPOでは極端に言うと、当人が課題と思ったものが課題、となるのかもしれません。

そこで必要になるものは、自分が作り上げたいと思うより良い社会のイメージとミッション。もちろん、ミッションの達成のためには、人やお金の確保、企業や行政との連携も必要になるのだと思います。

 

NPOへの理解が進むことを望みます。僕も引き続き勉強していきたいと思います。

 

参考

NPOホームページ(内閣府
https://www.npo-homepage.go.jp

 

NPOに関するQ&A:NPOの基礎知識(日本NPOセンター)
http://www.jnpoc.ne.jp/?page_id=134

 

よくある質問「NPO入門編」(大阪ボランティア協会)
http://www.osakavol.org/02/faq/index.html

 

ドラッカー名著集 4 非営利組織の経営

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初歩的な疑問から答える NPOの教科書

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